いい施設の在り方(ベクトルをそろえる)

ユニサスの主な事業には、スポーツ施設の設計施工(野球場、陸上競技場等)、スポーツ施設のメン

テナンス(維持管理事業)及び指定管理業務があります。

いわゆるスポーツ施設における「造る・守る・運営する」の3つの事業を柱としてます。

この3つの事業に携わることによって気づいた点がいくつかありますがそのひとつにいい施設(運動

施設)の在り方があります。

逆に悪い施設(運動施設)はといいますと原因はほぼほぼ共通しています。その原因を仮に天然芝サ

ッカー場で、a.施設貸出者、b.利用者、c.維持管理業者で例えてみます。

悪循環施設

a.施設貸出側

・天然芝等施設の特性を理解していない(維持管理業務をプロに頼んでいるから)

・利用される競技の特性を理解していない(競技によって痛む場所、痛みの重度または、天候によって  も変わってきます)

・利用率アップ、利用収入が最優先

b.利用者

・天然芝等施設の特性を理解してない(スパイクの泥等を天然芝のこすりつけて落とす等)

・お金を払って借りているからどう使おうが私達の自由だ(その為に維持管理業社がいるんでしょ)

c.維持管理業者

・天然芝等施設の特性を理解してない業者が管理している(専門業者外)

・芝生の状態が悪くても設計業務外(見積書)だから自分達は関係ない

・利用率アップ、利用収入優先の施主の考えに対し、天然芝の特性等を理解してもらう為の努力をあきらめている

 

上記のように施設に対する考えが利己主義的な三者三様であると、貸出は容易に行ってくれるが状態

が悪くて競技にならない→修繕が多くなる(修繕時には利用できなくなる)→ライフランニングコスト

の増高といった悪循環を生み出してしまいます。

逆に良い施設は、a.施設貸出者、b.利用者、.維持管理業者の三者がみんなが使う施設なんでいつも良

好なコンディションで気持ちよく使おうとゆう意識のベクトルが統一されています。

ある人が本にこんな一文を書いています。

(ベクトルをそろえるとは、考え方を共有していこうということです。人間として行動していくため

の、最もベーシックな哲学をともにし、それを座標軸に、各人が持てる個性を充分に発揮していこうと

いうことなのです。同好サークルならば、自由な発想と個性の発揮だけでいいでしょう。しかし、目的

を持った集団(会社)であれば、価値観を共有してはじめて、達成への永続的、集中的な取り組みが可

能となるのです。)

単純にサッカーでいえば、メッシが11人そろっていてもベクトルが統一していなければ勝てな

いということです。

私達は、指定管理施設において自治体の貴重な財産である施設を正しい利用と適切な保守管理を行い、

自然劣化等による性能低下を最低限にし、「事後保全」はもとより「予防保全」をしていくことによっ

て、ライフサイクルコスト(LCC)を抑えることを最優先としたうえで、利用率アップの工夫に努め

るとゆうベクトルを施設全体で統一しています。

 

吉田サッカー公園

※ 写真は吉田サッカー公園(サンフレッチェの練習場)です。ここでは、毎月1回施設管理者・利用者(サンフレッチェ)・維持管理業者の3者で芝会議を行っております。

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