たかが土されど土(グランド用資材編)

今日は、グランド用資材のクレイ素材において、その中でも中国地方のグランドやテニスコートに多く利用されている真砂土のことを話したいと思います。

ひとえに真砂土といってもいろいろ種類があります。10mm篩真砂土、5mm篩真砂土、砂と真砂土を混ぜた混合真砂土等様々です。その中でもシルト、粘土質の多いものや礫、砂分の多いものと性質も様々です。また、同じ山でも採取する箇所でまったく性質の異なる場合もあります。この特徴を理解し施工現場の施工断面・勾配や利用用途(競技)にあった材料を適切に選定しなけらばいけません。

例えば、適度な粒度分布でグランドに最適な良質真砂土でも勾配が5%mm以上のグランドだと水みちができる可能性があります。よって多少シルト系を含んだせん断力の強い素材を選ぶ必要があったり、グランドでは適してない砂、礫分が多い素材でも芝床では最適であったりと様々です。

まちがった資材選びをすると競技パーフォーマンスが低下し、場合によっては競技そのものも成り立たなくなります。また、補充土においても、現状(なじむ)にあった資材を選定しないと逆に施設を傷めたり排水不良の原因となります。私達、運動施設会社は常日頃から競技の特性と資材の特性を理解し見極める目を養っています。

ただ、土を敷設するのではなく見えない部分でこの様な追及を怠らないから専門業者といえるのです。

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